最終更新: 2026-08-23
暦の上では処暑(8月22日)を迎え、朝夕の空気に少しずつ秋の気配が漂い始めた一週間でした。今週(8月17日〜23日)の和菓子業界では、老舗の新業態出店や承継ストーリーが注目を集めた一方、コンビニやスーパーでも旬の新商品が続々と登場しました。また、SNSでは和菓子職人が作り上げる繊細な練り切り作品が大きな反響を呼んでいます。先週のまとめは先週の和菓子ニュース(8/10〜8/16)でご覧ください。
今週のニュース一覧
| カテゴリ | ニュース | 媒体 | 掲載日 |
|---|---|---|---|
| 老舗・名店 | 「伊勢茶寮」新オープン | 家庭画報 | 8/17 |
| 老舗・名店 | 金沢老舗の夏季限定菓子が話題 | Infoseek | 8/19 |
| 老舗・名店 | 京都220年老舗・8代目が語る承継と革新 | 京都新聞デジタル | 8/21 |
| 老舗・名店 | 大丸福岡天神店に「ANKO and」新ブランド | 天神経済新聞 | 8/21 |
| 新商品・季節限定 | シャトレーゼの夏らしい和菓子が好評 | dメニューニュース | 8/16 |
| 新商品・季節限定 | セブンイレブンにくまのプーさん和菓子が再登場 | dメニューニュース | 8/21 |
| 新商品・季節限定 | 8月第4週ランキング・バナナまんじゅうが首位 | もぐナビ | 8/22 |
| 職人・コンテスト | 和菓子×動物の粘土作家が話題 | ウォーカープラス | 8/17 |
| 職人・コンテスト | キーウィの練り切りを作る職人がSNSで反響 | LIMO | 8/22 |
| 業界トレンド | 京都で和菓子・食品サンプル作り体験が人気 | ウォーカープラス | 8/17 |
老舗・名店
毎朝できたてのあんこを提供する「伊勢茶寮」が新オープン
三重県伊勢地方を拠点に、毎朝仕込んだ自家製あんこを使った和菓子を提供する「伊勢茶寮」がこのほど新規オープンし、家庭画報が詳しく紹介しました。「できたて」へのこだわりを軸に据えた店づくりは、製造から販売までを一気通貫で行う現代の職人スタイルを象徴しています。日本茶との組み合わせも意識した商品ラインナップが評判を呼んでおり、地元客だけでなく伊勢参拝の観光客にも向けた店舗として注目されています。(情報元:家庭画報)
「8月で販売終わるからまとめ買いした」——金沢老舗の夏季限定菓子に熱い声
金沢の老舗和菓子屋が手がける夏季限定のお菓子が、Infoseekのニュースを通じて大きな反響を集めました。「不思議な食感で何個も食べてしまいます」「これまじでうまいよ」といったコメントがSNSやレビューサイトに相次ぎ、8月末での販売終了を惜しむファンがまとめ買いに駆け込む姿も報告されています。金沢は九谷焼や金箔文化と結びついた美しい和菓子の産地として知られ、老舗が夏限定で提供する季節感のある一品が地元内外で支持を集めている様子がうかがえました。(情報元:Infoseek)
京都・220年老舗和菓子店を8代目が継いだ理由——祖母の思い胸に新商品開発も
京都市上京区で220年以上にわたり暖簾を守ってきた老舗和菓子店が、8代目当主の目線で語られた記事を京都新聞デジタルが掲載しました。8代目は「祖母の思いを胸に」と承継の経緯を語りつつも、現代の顧客の嗜好に寄り添う「新感覚」の商品開発にも積極的に取り組んでいることが明かされました。伝統を守ることと時代に合わせて進化することの両立は、全国の和菓子屋が直面する共通の課題でもあります。220年という重みを次の世代に伝えようとする8代目の言葉は、職人キャリアを考える多くの人に響くものがあるでしょう。(情報元:京都新聞デジタル)
大丸福岡天神店に老舗和菓子店の新ブランド「ANKO and」が出店
大丸福岡天神店に、老舗和菓子店が手がける新ブランド「ANKO and」がオープンしたことを天神経済新聞が報じました。ブランド名にあんこを前面に押し出したことからわかるように、あんこの多彩な可能性を探求する業態とみられています。天神エリアは福岡の流行発信地として知られ、老舗ブランドが新たな世代に向けた業態を展開する舞台として選ばれたことは、和菓子業界全体の新業態への意欲を象徴しています。和菓子と洋菓子の融合、あるいはカフェスタイルでのあんこ体験など、今後の展開が注目されます。(情報元:天神経済新聞)
新商品・季節限定
シャトレーゼが夏らしい和菓子ラインナップを展開
大手和洋菓子チェーンのシャトレーゼが、夏らしい見た目と味わいを楽しめる和菓子の特集が話題になりました。手土産や親戚の集まりに適した品揃えとして紹介され、手頃な価格ながら季節感のある商品が揃う点が評価されています。盆や夏の行楽シーズンに合わせた和菓子選びの参考としても読まれた記事で、スーパーやコンビニとは一線を画した品質を求める層に向けたラインナップが充実している様子が伝わります。(情報元:dメニューニュース)
セブンイレブンに「くまのプーさん」の和菓子が再登場——2種の風味で好評
セブンイレブンで人気キャラクター「くまのプーさん」を模した和菓子が再び店頭に並びました。メープル味あんと、いちご味あんの2種が楽しめる商品で、見た目のかわいさと和菓子としての食べやすさを両立しています。キャラクター和菓子はSNS映えを意識した消費者の支持を集めやすく、コンビニスイーツとしての和菓子の裾野を広げる一例といえます。季節を問わず手に取りやすいコンビニ商品が、和菓子になじみのない若い世代への入口にもなっています。(情報元:dメニューニュース)
もぐナビ週次ランキング——バナナまんじゅうが1位、ずんだどらやが急上昇
食品口コミサイト「もぐナビ」が発表した2026年8月第4週の和菓子・その他ランキングでは、バナナ風味のまんじゅうが首位を獲得しました。またずんだ風味のどらやきが急上昇しており、豆や果実を活かした素朴な甘さが夏の暑い時期にも支持されていることがわかります。くるみ蒸しまんも注目を集めており、ナッツ系の素材を使った和菓子への関心が高まりつつある傾向が読み取れます。人気ランキングの動向は、和菓子店や職人が商品開発のヒントを探す上でも参考になるデータです。(情報元:もぐナビ)
職人・コンテスト
和菓子×動物をテーマにした粘土作家の作品がSNSで話題
和菓子の意匠を取り入れた粘土作品を手がける作家の雑貨が、SNSやウォーカープラスの記事を通じて広く知られるようになりました。和菓子特有の色遣いや丸みのあるフォルムは、粘土という素材と親和性が高く、「和菓子×クラフト」という新しい表現の可能性を感じさせる内容です。食べられる本物の和菓子とは異なるアプローチながら、和菓子の造形美を伝える媒体として機能しており、職人が磨いてきた意匠への関心が工芸やホビーの世界にも波及していることが伺えます。(情報元:ウォーカープラス)
キーウィをモチーフにした練り切りが「反則級のかわいさ」と大反響
和菓子職人が制作したキーウィをモチーフとする練り切りがSNSで拡散し、「ころんとしたフォルムに癒される」という声が続出したとLIMOが報じました。練り切りは白あんを砂糖や求肥と合わせて形成する上生菓子の一種で、その精巧な造形力は職人の技量を最も直接的に表現できる分野のひとつです。フルーツを題材にした練り切りは茶道の席菓子としての伝統的な文脈に加え、近年は海外でも注目度が増しており、こうした話題が世界規模で広がりやすい環境が整ってきています。和菓子道では練り切りの作り方や素材についても詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご参照ください。(情報元:LIMO)
業界トレンド
京都で和菓子づくりと食品サンプル体験がセットで楽しめる企画が人気
京都では和菓子づくり体験に加え、食品サンプルを作るプログラムをセットにした観光体験が注目を集めていることをウォーカープラスが紹介しました。実際の和菓子作りを楽しみながら、その造形の技法を食品サンプルという別の表現形式でも体験できる企画は、修学旅行生から外国人旅行者まで幅広い層に受け入れられているようです。インバウンド需要が高まるなか、和菓子の「作る体験」を観光資源として活用する試みは全国に広がりつつあります。来秋に向けた旅行計画を立てる際の候補としても参考になるでしょう。(情報元:ウォーカープラス)
関連記事: ホワイトデー和菓子レシピ完全ガイド|本格練り切り・大福・求肥で贈る白い感謝
関連記事: 練り切りの種類完全ガイド|春夏秋冬の定番モチーフ・技法・菓銘を徹底解説
関連記事: 東京の和菓子ランキング2026年版|老舗から話題店まで20選をエリア別に完全解説
関連記事: 今週の和菓子ニュースまとめ【9/1〜9/6】
まとめ——今週の注目ポイントと来週の展望
今週(8月17日〜23日)の和菓子業界は、老舗の「継承と革新」というテーマが随所に顔を覗かせた一週間でした。京都の220年老舗が8代目のもとで新商品開発に挑む姿、天神エリアでの新ブランド「ANKO and」の出店、そして三重・伊勢での新規開業と、歴史ある業界が世代交代と新機軸を同時進行させている様子が印象的です。
一方、コンビニ・スーパーの棚では季節感やキャラクター性を打ち出した商品が存在感を示しており、プロの職人が生み出す上生菓子の世界と、手軽に楽しめる量販菓子の世界の両輪が和菓子市場を支えていることを改めて感じさせます。
来週は処暑を過ぎた秋の気配の深まりとともに、9月の季節菓子や敬老の日(9月21日)に向けた手土産需要が高まってくるタイミングです。老舗各社の秋の新作発表や、贈り物需要に特化した商品展開の動向に引き続き注目していきます。
秋の和菓子選びには、ぜひ当サイトの9月のおすすめ和菓子や敬老の日の和菓子もあわせてご覧ください。
参考記事
- 「親戚の集まりや手土産にも!【シャトレーゼ】見た目にも楽しい「夏っぽい和菓子」」(dメニューニュース、2026年8月16日)
- 「毎朝できたてのあんこが楽しめる和菓子店「伊勢茶寮」が新オープン」(家庭画報、2026年8月17日)
- 「手作りに挑戦!本物の和菓子と食品サンプル作りを京都で体験」(ウォーカープラス、2026年8月17日)
- 「”和菓子×動物”にひと目惚れ!粘土作家が作るかわいすぎる雑貨が話題」(ウォーカープラス、2026年8月17日)
- 「「8月で販売終わるからまとめ買いした」金沢老舗和菓子屋の”夏季限定お菓子”」(Infoseek、2026年8月19日)
- 「京都市上京区の220年続く「老舗和菓子店」を8代目が継いだ理由」(京都新聞デジタル、2026年8月21日)
- 「大丸福岡天神店に菓子店「ANKO and」老舗和菓子店が新ブランド」(天神経済新聞、2026年8月21日)
- 「セブンイレブンに『くまのプーさん』の和菓子が再登場!」(dメニューニュース、2026年8月21日)
- 「【2026年8月第4週】和菓子・その他ランキング1位はバナナまんじゅう!」(もぐナビ、2026年8月22日)
- 「和菓子職人が作るキーウィの練り切りが反則級のかわいさ!」(LIMO、2026年8月22日)


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