最終更新: 2026-07-30
「群馬の和菓子といえば焼きまんじゅうだけ?」——そう思っているなら、この記事を読み終えるころには考えが変わるはずだ。
経済産業省「経済センサス-活動調査」(2020年、e-Stat 統計表ID: 0004003981)によれば、群馬県の和生菓子出荷額は10,151百万円(約101億円)・30事業所。隣の栃木県(6,561百万円)を大きく上回り、北関東随一の規模を誇る和菓子産地だ。その数字の背後には、こんにゃく生産全国シェア約93%(群馬県調べ)を誇る農業王国の豊かな素材力と、富岡製糸場が象徴する「蚕都」文化が生んだ独自の菓子文化がある。
江戸末期、前橋の繊維問屋街で養蚕業者の集まりに欠かせなかった焼きまんじゅう。明治期の老舗が守り続ける鶏卵煎餅や河岸最中。そして令和の今、群馬育成品種「やよいひめ」を贅沢に使ったいちご大福が全国の和菓子ファンを引きつけている。
この記事では、e-Stat統計データから読み解く群馬県の和菓子産業の実力、地域別の老舗・名店ガイド、お土産選びの比較テーブル、よくある疑問へのFAQまで、群馬の和菓子を余すところなく紹介する。
群馬県の和菓子産業——データで見る北関東随一の実力

まず、客観的な統計から群馬県の和菓子産業の立ち位置を確認しよう。
経済産業省「経済センサス-活動調査」(2020年、e-Stat統計表ID: 0004003981)の品目別都道府県別データによれば、関東・甲信越主要県の和生菓子出荷額は以下のとおりだ。
| 都道府県 | 和生菓子出荷額 | 事業所数 | 1事業所あたり出荷額 |
|---|---|---|---|
| 埼玉県 | 22,254百万円 | 46事業所 | 約484百万円 |
| 千葉県 | 21,445百万円 | 32事業所 | 約670百万円 |
| 新潟県 | 9,256百万円 | 66事業所 | 約140百万円 |
| 群馬県 | 10,151百万円 | 30事業所 | 約338百万円 |
| 栃木県 | 6,561百万円 | 31事業所 | 約212百万円 |
| 山梨県 | 5,846百万円 | 18事業所 | 約325百万円 |
(出典: e-Stat 統計表ID: 0004003981、2020年経済センサス-活動調査)
注目すべきは「1事業所あたり出荷額」だ。群馬県は1事業所あたり約338百万円と、関東近郊では千葉・埼玉に次ぐ水準。30事業所という”小所帯”でありながら、一社あたりの生産量が際立って大きい。これは大手メーカーが在地する構造を示しており、量産品から地域銘菓まで幅広い業態が共存していることを示している。
さらにこの数字を押し上げる背景として無視できないのが、群馬ブランドの農産物だ。こんにゃく生産量では全国シェア約93%(群馬県農政部)と圧倒的な首位を誇り、いちご「やよいひめ」は2005年に群馬県農業技術センターが育成した大型高糖度品種で、県内いちご生産面積の約7割を占める(群馬県調べ)。これらの地元素材が和菓子の個性を際立たせる一因となっている。
焼きまんじゅう——農水省も認定した群馬のソウルフード

群馬の和菓子文化を語るとき、欠かせないのが「焼きまんじゅう」だ。農林水産省「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれたこの菓子は、ただの郷土食にとどまらない歴史と物語を持つ。
誕生の背景——蚕都ぐんまと「どぶろく発酵」
焼きまんじゅうの原点は、安政4年(1857年)に前橋市で創業した原嶋屋総本家にある。初代・原嶋類蔵が、自家醸造のどぶろく(濁酒)を発酵種として使った小麦粉まんじゅうを竹串に刺し、甘辛い味噌ダレを塗って焼いたのが始まりだ。当時の前橋は養蚕・生糸取引の中心地として栄えており、絹の問屋や商人が集まる市の立つ日に屋台が並ぶ風景は、群馬の経済活動そのものだった。
焼きまんじゅうが急速に広まった理由のひとつは、養蚕業者たちの「立ち食い文化」にある。繁忙期は蚕の世話に追われ、座って食事をとる暇もない。そこで串に刺されたまんじゅうは「働きながら食べられる」実用的な食事として重宝された。絹市や初市で屋台に並んだ焼きまんじゅうは、次第に祭りの場にも根付き、群馬県民のDNAに刷り込まれていった。
現代の焼きまんじゅう——どぶろく発酵から現代の技法へ
現在の焼きまんじゅうは、酵母菌による発酵生地を使う店と、小麦粉ベースの非発酵生地を使う店に大別される。老舗の原嶋屋総本家では、今でも自家製の発酵種を継承しており、ふんわりとした生地と秘伝の甘辛味噌ダレが特徴だ。串1本に3〜4個のまんじゅうが刺さり、炭火で香ばしく焼き上がる。
一方、群馬県内のスーパーや屋台では加熱しやすい現代的な生地を使ったものも流通しており、「群馬のおやつ」として日常食に溶け込んでいる。
群馬の和菓子老舗・名店ガイド——エリア別7選
前橋エリア
#### 1. 原嶋屋総本家(焼きまんじゅうの元祖)
創業: 安政4年(1857年)
住所: 群馬県前橋市平和町(最寄バス停から徒歩約8分)
特徴: 焼きまんじゅう発祥の総本家。自家製発酵種を使ったふんわりした生地と秘伝の甘辛味噌ダレが169年の歴史を持つ。前橋市民が「焼きまんじゅうといえばここ」と語る聖地的存在。1串(3〜4個)から購入でき、店頭で炭火焼きの様子を眺めながら食べるのが醍醐味。
おすすめ: 焼きまんじゅう、みそ味、甘だれ
#### 2. 御菓子司 新妻屋(明治15年創業の老舗)
創業: 明治15年(1885年)
住所: 群馬県前橋市表町二丁目19-9
営業時間: 9:00〜19:00(水曜定休、土・日・祝は18:30まで)
特徴: 140年以上の歴史を誇る前橋の老舗。代表銘菓「下馬将軍」は薄焼きの鶏卵煎餅で、江戸時代から続く技法をそのままに現代へと伝える。茶会や冠婚葬祭の席菓子としても多くの前橋市民に愛される。
おすすめ: 下馬将軍(鶏卵煎餅)、季節の上生菓子
高崎エリア
#### 3. 丁子堂 房右衛門(明治36年創業・上野三碑ゆかりの菓匠)
創業: 明治36年(1903年)
住所: 群馬県高崎市倉賀野町2006
TEL: 027-324-3301(片岡店)
特徴: 創業120年超の高崎を代表する和菓子店。代表銘菓「河岸最中」は、かつて烏川沿いに栄えた倉賀野河岸(内陸水運の要衝)にちなんで命名された最中で、地域の歴史を一口に感じられる銘品。また「上野三碑羊かん」は群馬が誇るユネスコ「世界の記憶」(2017年)に登録された上野三碑(山上碑・多胡碑・金井沢碑、いずれも7〜8世紀の石碑)をモチーフにした一品で、観光土産としても喜ばれる。
おすすめ: 河岸最中、上野三碑羊かん、朝どら
饅頭の種類と歴史についてはこちら→「饅頭の種類一覧:蒸し・焼き・薄皮、代表的な21種を解説」
#### 4. 微笑庵(やよいひめ大福「ちごもち」)
創業: 昭和5年(1930年)
住所: 群馬県高崎市剣崎町1064-2
TEL: 027-343-3026
営業時間: 9:00〜17:00(繁忙期は完売次第閉店・水曜定休)
特徴: 「ちごもち」1品で全国の和菓子ファンの心をつかんだ高崎の実力店。群馬県農業技術センターが2005年に育成したいちご「やよいひめ」の極上品のみを厳選し、滑らかなこしあんと薄いお餅で包んだ大福は、1日3,000個を超える日もあるほどの人気商品。販売は例年12月中旬〜5月上旬の期間限定で、繁忙期は予約が必須。
おすすめ: ちごもち(要予約・12月中旬〜5月上旬限定)
#### 5. 創作和菓子 六郎(新感覚どら焼きの革新店)
住所: 群馬県高崎市貝沢町465-3
TEL: 027-363-1480
特徴: 伝統を守りながら新しい発想を取り入れる高崎の実力店。季節の素材を活かした創作どら焼きや上生菓子が評判で、地元リピーターのみならず遠方からの和菓子ファンも訪れる。インスタグラムなどSNSで紹介されることも多く、「映える和菓子」の面でも注目される店。
おすすめ: 創作どら焼き、季節の上生菓子
草津温泉エリア
#### 6. 草津菓匠 清月堂(花いんげん豆の専門菓匠)
創業: 大正12年(1923年)
住所: 群馬県吾妻郡草津町(湯畑から徒歩3〜4分)
公式サイト: hanaingen.jp
特徴: 草津高原の高地でのみ育つ「花いんげん豆」を主原料にした菓子を作り続ける100年超の老舗。大豆の約2〜3倍の大きさを誇る花いんげん豆を蜜煮した甘納豆(400g・1,600円)、豆形の皮に豊かな餡を詰めた最中(173円〜)、そして豆を散らした羊羹(1,620円)など、高地農産物を丸ごと活かす菓子が揃う。湯畑近くに本店のほかカフェも併設され、観光客が立ち寄りやすい。
おすすめ: 花いんげん甘納豆、花いんげん最中、花いんげん羊かん
銘菓・土産品
#### 7. 旅がらす本舗清月堂(昭和モダンの銘菓)
創業: 昭和2年(1927年)
本社: 群馬県前橋市新堀町
特徴: 群馬を代表するお土産として県民に長く愛される「旅がらす」を製造する老舗菓子メーカー。昭和33年(1958年)に発売を開始した「旅がらす」は、群馬の鉱泉水と小麦を使った薄い鉱泉煎餅にバニラクリームをサンドした洋風仕立ての銘菓。サクッとした食感としっとりとしたクリームのコントラストが特徴で、県内の主要駅・PA・デパートで幅広く取り扱われている。2014年にドンレミーの傘下となったが、高崎の1店舗を中心に製造を続けている。
おすすめ: 旅がらす(バニラクリームサンド煎餅)
群馬の和菓子・銘菓 比較テーブル
群馬の銘菓・名店商品を目的別に整理した。
| 商品名 | 店名 | 特徴 | 価格帯 | 日持ち | お取り寄せ |
|---|---|---|---|---|---|
| 焼きまんじゅう | 原嶋屋総本家 | 安政4年発祥・どぶろく発酵・炭火焼き | 〜400円/串 | 当日 | 不可 |
| ちごもち | 微笑庵 | やよいひめ使用いちご大福・期間限定 | 〜500円/個 | 当日 | 不可 |
| 下馬将軍 | 御菓子司 新妻屋 | 140年の鶏卵煎餅・茶会に適す | 〜1,000円 | 30日程度 | 問合せ |
| 河岸最中 | 丁子堂房右衛門 | 倉賀野河岸の歴史を冠した最中 | 〜2,000円 | 20日程度 | 可 |
| 花いんげん甘納豆 | 草津菓匠清月堂 | 高地産大粒花いんげん蜜煮 | 1,600円/400g | 60日程度 | 可 |
| 旅がらす | 旅がらす本舗清月堂 | 鉱泉煎餅クリームサンド・定番土産 | 〜2,000円 | 90日程度 | 可 |
| 創作どら焼き | 創作和菓子 六郎 | 季節素材×創作生地・SNS映え | 〜500円/個 | 当日〜3日 | 不可 |
(価格は目安・時期により変動あり、取り寄せ可否は2026年7月時点)
群馬の和菓子に欠かせない2つのキーワード——こんにゃくといちご
こんにゃく王国と和菓子の接点
群馬がこんにゃく生産で日本一であることは広く知られているが、その全国シェア約93%(群馬県農政部・直近統計)という数字の意味は計り知れない。「こんにゃく=食品素材」と捉えるのが一般的だが、近年は「こんにゃく大福」や「こんにゃくきな粉大福」として和菓子の世界にも進出している。こんにゃくの独特の弾力と、砂糖による甘味付け・きな粉のコーティングを組み合わせたこんにゃく和菓子は、低カロリーでヘルシーな甘味として注目を集めている。
こんにゃく芋の生産量の多い中之条町・東吾妻町一帯では、農産直売所などでこんにゃく大福が手に入ることがあり、旅行者がローカルなお土産として求めるシーンも増えている。
やよいひめ——群馬が育てた令和のいちご品種
「やよいひめ」は群馬県農業技術センターが10年以上の歳月をかけて開発し、平成17年(2005年)に品種登録されたいちごだ。「とちおとめ」や「あまおう」と並び称される高品質品種で、果実が大きく(1粒30g超が珍しくない)、糖度は11〜13度と高く、日持ちが良い点が特徴。これを和菓子に用いたのが微笑庵の「ちごもち」だが、近年は群馬県内の複数の和菓子店がやよいひめを採用するようになった。やよいひめ×和菓子は、群馬の「農業王国」としての底力を菓子で表現した最新形とも言える。
観光スポットと和菓子の楽しみ方——エリア別提案
群馬を観光する際には、エリアの特性に合わせた和菓子巡りを楽しみたい。
前橋・高崎エリア(高速道路アクセス良好)
上信越道・関越道のICから近く、クルマでの訪問に最適。前橋では原嶋屋総本家で焼きまんじゅうを食べ歩き、御菓子司 新妻屋で茶菓子を選ぶコースが定番。高崎では丁子堂房右衛門の最中を手土産に、微笑庵のちごもち(冬〜春季)を目当てに訪れるファンが多い。
草津温泉エリア(温泉×和菓子)
日本有数の名湯・草津温泉の湯畑周辺には草津菓匠清月堂が店を構える。湯めぐりの合間に花いんげん甘納豆や最中をつまみながら温泉街を散策するのが地元流の楽しみ方。カフェも併設されているので、甘納豆入りの抹茶スイーツなどで一服するのもおすすめ。
富岡・世界遺産エリア(世界遺産×老舗菓子)
富岡製糸場(2014年世界文化遺産登録)を訪れる際には、丁子堂房右衛門の「上野三碑羊かん」がテーマ土産として最適。上野三碑(7〜8世紀の石碑群・2017年ユネスコ「世界の記憶」登録)にちなんだ菓子は、群馬の歴史と文化を凝縮した一品として注目される。
老舗和菓子屋の歴史と選び方についてはこちら→「老舗和菓子屋の歴史を辿る:創業年から読み解く菓子文化の深層」
群馬の和菓子と季節のカレンダー
群馬の和菓子は季節ごとに表情が変わる。7月現在(2026年)は夏の銘菓シーズンだ。
| 月・季節 | 群馬の和菓子トピック |
|---|---|
| 12月〜5月 | やよいひめ大福「ちごもち」(微笑庵)販売期間 |
| 1月 | 前橋の初市に焼きまんじゅう屋台が並ぶ |
| 3〜4月 | 草津温泉の残雪×春の花いんげん菓子 |
| 7〜8月 | 夏祭り・花火大会の屋台に焼きまんじゅう |
| 9〜11月 | こんにゃく芋の収穫期・こんにゃく大福が旬 |
| 10月以降 | 新米・新小豆の入荷で上生菓子のあんが刷新 |
| 12月〜2月 | 草津温泉の冬・花いんげん最中が温泉土産に最適 |
(各店の販売状況は毎年変動するため、訪問前に公式情報を確認のこと)
7月〜8月は群馬の夏祭りシーズンで屋台の焼きまんじゅうが活躍する時期でもある。この時期に楽しめる夏向けの和菓子全般については、夏の和菓子ガイドも参考にしてほしい。
よくある質問(FAQ)
Q1. 群馬の和菓子で有名なものは何ですか?
群馬で最も有名な和菓子は「焼きまんじゅう」です。農林水産省「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれた郷土菓子で、安政4年(1857年)創業の原嶋屋総本家が元祖とされています。どぶろく(自家製発酵種)で膨らませたまんじゅうを串に刺し、甘辛の味噌ダレを塗って炭火で焼いたもので、群馬のソウルフードとして県民に長く愛されています。その他、旅がらす(鉱泉煎餅クリームサンド)、花いんげん甘納豆(草津)、やよいひめ大福「ちごもち」(高崎)なども代表的な銘菓です。
Q2. 焼きまんじゅうと通常の饅頭はどう違いますか?
通常の饅頭は小麦粉やそば粉に重曹・ベーキングパウダーなどを加えて蒸すのに対し、焼きまんじゅうは発酵させた生地を串に刺して焼く点が大きく異なります。焼きまんじゅうの生地自体は甘くなく、甘みは外側に塗る「みそダレ」から来ています。また、具(あんこ)を入れない「中身なし」の饅頭を焼くのが正統スタイルで、むしろパン的な食感に近い郷土食です。饅頭の種類について詳しく知りたい方は、[饅頭の種類一覧](https://wagashi-do.jp/wagashi-2/manju-shurui-ichiran/)をご参照ください。
Q3. 草津温泉で買える和菓子のおすすめは?
草津温泉で和菓子を買うなら、草津菓匠 清月堂(大正12年・1923年創業)がおすすめです。高地でしか育たない「花いんげん豆」を使った甘納豆、最中、羊かんが名物で、湯畑から徒歩3〜4分の好立地です。賞味期限は商品によって60〜90日程度あり、遠方からの旅行者にも安心して購入できます。カフェも併設されているので、温泉巡りの休憩スポットとしても利用できます。
Q4. 群馬の和菓子はお取り寄せできますか?
商品によります。旅がらす(旅がらす本舗清月堂)・花いんげん甘納豆(草津菓匠 清月堂)・河岸最中(丁子堂房右衛門)などは日持ちがあり、オンラインでの購入が可能な場合があります。一方、焼きまんじゅう(原嶋屋総本家)ややよいひめ大福「ちごもち」(微笑庵)は当日消費を前提とした生菓子のため、お取り寄せには対応していません。旬の生菓子を楽しみたい場合は現地訪問が必須です。全国で取り寄せられる和菓子の選び方については[和菓子のお取り寄せ人気ガイド](https://wagashi-do.jp/famous-shops/wagashi-otoriyose-ninki/)もご参考に。
Q5. 高崎・前橋で手土産におすすめの和菓子は?
ビジネスや訪問の手土産には、日持ちと知名度の両立が大切です。旅がらす(旅がらす本舗清月堂)は賞味期限90日程度あり、県内各所で手に入り使いやすい。河岸最中(丁子堂房右衛門)は地元色が強く、初めて群馬のお土産を贈る相手に喜ばれます。茶会や格式のある場には御菓子司 新妻屋の「下馬将軍」(鶏卵煎餅)が格調高くおすすめです。
Q6. 群馬にはいつ行くと和菓子を楽しみやすいですか?
季節によって楽しめる和菓子が変わります。いちご大福(ちごもち)を目当てにするなら12月中旬〜5月上旬が狙い目。こんにゃく菓子は秋(9〜11月)の収穫後がフレッシュ。焼きまんじゅうは通年楽しめますが、夏の祭りシーズン(7〜8月)や正月の初市(1月)は特に賑わいます。草津温泉の花いんげん菓子は通年ですが、温泉と合わせて楽しむなら冬(12〜2月)がおすすめです。
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まとめ——群馬の和菓子は「蚕都の記憶」を今に伝える
群馬の和菓子が持つ独自性は、農業王国と蚕都という二つの顔から生まれている。
こんにゃく生産全国シェア約93%の農業力。やよいひめに代表される品種改良の成果。そして安政期から続く焼きまんじゅうの文化——これらは「北関東の内陸県」という言葉が想起させるイメージとは大きくかけ離れた、豊かな和菓子産業の土台を形成している。
e-Statデータが示す10,151百万円(2020年)という和生菓子出荷額は、この産業が決して細くないことを数字で証明している。30事業所という小規模さは逆に言えば、1店1店が高い専門性と地域固有の価値を持っているということだ。
老舗と新進が共存する群馬の和菓子シーンをぜひ現地で体験してほしい。その際の入口として、まず焼きまんじゅうを立ち食いしてみること——それが群馬の和菓子との最良の出会い方だ。
参考情報
- e-Stat 統計表ID: 0004003981「経済センサス-活動調査、品目別都道府県別製造品出荷額等(従業者4人以上の事業所)」(2020年)
- 農林水産省「農山漁村の郷土料理百選」焼きまんじゅう(群馬県)
- 群馬県農政部「こんにゃく生産量の概要」(2024年公表)
- 群馬県農業技術センター「やよいひめ品種登録情報」(2005年)
- 旅がらす本舗清月堂 公式サイト(tabigarasuhonpo.jp、2026年7月確認)
- 草津菓匠 清月堂 公式サイト(hanaingen.jp、2026年7月確認)
- 原嶋屋総本家(shinise.tv 掲載、安政4年創業確認、2026年7月時点)
- 御菓子司 新妻屋 公式サイト(okashi-niitsumaya.com、2026年7月確認)
- 丁子堂 房右衛門 公式サイト(chojido.com、2026年7月確認)
- 微笑庵 公式サイト(mishoan.co.jp、2026年7月確認)
- 富岡製糸場と絹産業遺産群 公式サイト(worldheritage.pref.gunma.jp、2026年7月確認)


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