「日本酒とへぎそばの街」として知られる新潟市。しかし和菓子の世界でも、新潟は日本有数の実力産地です。経済産業省が実施した2020年経済センサス(e-Stat統計表ID: 0004003981)によれば、新潟県の和菓子製造業の出荷額は9,256百万円・66事業所。「和菓子の聖地」と称される石川県(9,457百万円・59事業所)に匹敵する規模であり、職人を擁する事業所数では新潟のほうが多い——この事実は、和菓子関係者以外にはほとんど知られていません。
新潟市を訪れた観光客の多くは、笹団子を買ってその場でほおばります。よもぎの香りと笹の葉の清涼感が重なる、あの体験はたしかに格別です。しかし「笹団子しか知らなかった」という方も少なくないでしょう。新潟市には、日本全国でここだけしか作られていない不思議な砂糖菓子、150年を超える老舗が今なお作り続ける上生菓子、そして米どころならではの餅文化が、街のあちこちで生きています。
本記事では、和菓子道編集部が新潟市の和菓子の世界を丁寧に掘り下げます。地域の文化背景から老舗の歴史、エリア別の食べ歩きルートまで、初めて新潟市を訪れる方にも、地元に縁のある方にも役立つ情報をお届けします。
新潟市の和菓子が豊かな「3つの理由」

新潟市が全国有数の和菓子産地に成長した背景には、地理・歴史・文化という3つの要素が複雑に絡み合っています。
理由①:米どころ「越後」の圧倒的な食材力
新潟県は、コシヒカリ発祥の地として知られる日本随一の米産地です。コシヒカリは1956年(昭和31年)に新潟県農業試験場で育成され、現在も全国を代表するブランド米として不動の地位を持ちます。和菓子の主原料となる上新粉・白玉粉・もち粉はすべてお米から作られますが、素材の質がそのまま和菓子の品質を左右します。
とりわけ新潟産もち米「こがねもち」は、きめ細かな粘りと豊かな甘みを持つもち米トップブランド。笹団子を手がける多くの職人がこの「こがねもち」を採用しているのは、高品質な粘りと弾力があってこそです。「米どころの和菓子はなぜうまいか」という問いの答えは、この素材の出発点に宿っています。
新潟市を流れる信濃川・阿賀野川の水も重要な要素です。山の雪解け水が数百キロをかけて磨き上げられた軟水は、餡を炊くときの素材の甘みを引き出し、もち生地にしなやかな弾力を与えます。産地を歩く職人が「水が違う」と口をそろえるのは、この水の質を指しています。
理由②:古町芸妓文化が育んだ「上生菓子の需要」
新潟市の古町(ふるまち)は、江戸時代から続く花柳界の中心地です。「古町芸妓(ふるまちげいぎ)」は、東京の柳橋・新橋と並び称されるほどの格式を持つ芸妓文化であり、現在も文化的な催しや会合でその伝統が受け継がれています。
茶席や座敷でのもてなしには、季節の上生菓子が欠かせません。客人をもてなす側が一流の菓子職人に精巧な季節の意匠を注文する——この需要が、新潟市の和菓子職人の技術を数百年にわたって磨き続けてきました。美豆伎庵 金巻屋(1871年創業)が今なお上生菓子専門店として繁盛しているのは、こうした花街文化が地盤となっているからです。
茶道と和菓子の関係については茶道と和菓子の選び方ガイドで詳しく解説しています。古町の花街文化の中で育まれた「お客様を和菓子でもてなす作法」は、新潟の職人たちが今日も大切にしている精神です。
理由③:湊町・日本海交易が運んだ「砂糖の豊かさ」
江戸時代から明治にかけて、新潟市は日本海側最大の港町として繁栄しました。西廻り航路(北前船)の重要な寄港地として栄え、遠く薩摩(鹿児島)や大阪から砂糖が大量に運ばれてきたのです。砂糖が比較的豊富に手に入った新潟市では、早い時期から多様な砂糖菓子文化が花開きました。
この歴史的な砂糖文化の積み重ねこそが、「浮き星」という全国唯一の砂糖菓子を100年以上にわたり作り続けることを可能にした土台です。明治屋ゆかり店(1900年創業)が今も新潟市内で「浮き星」を作り続けているのは、湊町が育んだ豊かな砂糖文化の直系の継承者として立っているからにほかなりません。
新潟市を代表する3大銘菓

新潟市を訪れたら必ず押さえておきたい3つの銘菓をご紹介します。それぞれ異なる時代背景と職人技を持ち、新潟の和菓子文化の厚みを体感できます。
| 銘菓 | 主素材 | 歴史 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 笹団子 | よもぎ・こがねもち・あんこ | 戦国時代起源(500年以上) | 農水省「うちの郷土料理」認定。笹の葉の抗菌効果で保存できる越後の郷土食 |
| 浮き星 | もち米あられ・砂糖蜜 | 明治33年(1900年)創業の店から継承 | お湯やお茶に入れると浮かぶ砂糖菓子。全国で新潟市の1店舗のみが製造 |
| 越乃雪 | 落雁(和三盆糖・もち米粉) | 安永7年(1778年)創業 | 日本三大銘菓の一つとも称される口溶けの良い落雁。加賀藩主献上が起源 |
笹団子(ささだんご)——500年の保存食が越後の看板菓子へ
笹団子の起源は戦国時代の越後にまで遡ります。笹の葉には強い抗菌作用(ファイトンチッド成分)があることが現代科学でも確認されており、冷蔵技術のない時代に戦の携帯食・保存食として発展したとされています。農林水産省の「うちの郷土料理」(新潟県)にも掲載されており、現在もそのレシピの基本は変わっていません。
笹団子が県外でも広く知られるようになった転機は、昭和39年(1964年)の新潟国体(第19回国民体育大会)です。全国から集まるお客様のために、地元の菓子職人たちが笹団子を土産物として売り出したことで一躍名物となりました。それ以降、「新潟といえば笹団子」というイメージが全国に根付いています。
作り方は、よもぎを練り込んだもち生地で粒あんまたはこしあんを包み、笹の葉で丁寧に巻いてイグサで結ぶもの。手作業で一つひとつ巻く工程は、職人の熟練した感触を必要とします。田中屋本店のみなと工房では、この笹だんごを職人の手元を間近に見ながら食べられます。
浮き星(うきほし)——日本で唯一の砂糖菓子、新潟最古の味
「浮き星」の正体は、もち米を原料としたあられに透明の砂糖蜜を丁寧に施した一粒のお菓子。お湯やお茶に入れると、ぷかぷかと水面を浮かびながら表面の砂糖がゆっくりとほどけていく——その姿の可愛らしさから、近年SNSを中心に「映える和菓子」として若い世代の注目を集めています。
製造しているのは、明治33年(1900年)創業の「明治屋ゆか里店」ただ1軒。かつて新潟市内に「ゆかり」という同じ砂糖菓子を作る店が複数存在していましたが、時代とともに廃業が相次ぎ、今では全国でこの店だけが作り続ける幻の一品となりました。「新潟で一番古いお菓子」という称号は、その歴史の重みそのものです。
現在は「喫茶UKIHOSHI」(古町通3番町)での提供も始まり、ぜんざいに浮き星を浮かべた「浮き星ぜんざい」や、ソフトクリームに浮き星をトッピングした商品が人気です。老舗の伝統菓子が新しい体験の場で息を吹き返している好例といえます。
越乃雪(こしのゆき)——三百年の口溶けを伝える落雁の名品
越乃雪本舗大和屋(長岡市)が1778年(安永7年)に生み出した「越乃雪」は、上品な甘さと雪のような白さを持つ落雁(らくがん)です。長岡藩主牧野家への献上菓子として生まれ、その繊細な口溶けと品格が評価されてきました。石川県の「長生殿」、島根県の「山川」と並んで日本三大銘菓に数えられる場合もあります。
主原料はもち米粉(寒梅粉)と和三盆糖。口に入れた瞬間にホロリと溶けるテクスチャーは、職人が長年磨いてきた配合と打ち込みの技術の結晶です。茶席の和菓子として最高の格を持つ落雁として位置づけられており、茶人の間では「越乃雪を知らずして新潟の菓子を語るな」とも言われます。
新潟市内の百貨店や土産物店でも購入できるため、新潟市観光の際の手土産に最適な一品です。落雁の種類や楽しみ方については落雁とは何か・食べ方ガイドでも解説しています。
新潟市でおすすめの和菓子店7選

職人目線で選んだ、新潟市内の和菓子店をご紹介します。
| 店名 | 創業年 | 代表銘菓 | 所在地 | 営業時間 | 電話番号 |
|---|---|---|---|---|---|
| 美豆伎庵 金巻屋 | 明治4年(1871年) | 上生菓子・朝生菓子・きんつば | 中央区古町通3-650 | 9:00〜17:30(無休) | 025-222-0202 |
| 丸屋本店(童心菓匠) | 明治11年(1878年) | えだまめ餅・黒糖饅頭・バウムクーヘン | 中央区東堀通6番町1038 | 9:30〜19:00(無休) | 025-229-3335 |
| 田中屋本店みなと工房 | — | 笹だんご・笹だんご手作り体験 | 中央区柳島町1-2-3 | 9:00〜18:00(12〜2月17:30)元旦休 | 025-225-8822 |
| 喫茶UKIHOSHI | — ※1900年製法を継承 | 浮き星・浮き星ぜんざい | 中央区古町通3番町653 | 平日9:30〜18:00・土日10:00〜18:00(火休) | — |
| 笹川餅屋 | 江戸時代 | 笹団子・よもぎ餅 | 古町エリア(要確認) | 要確認 | — |
| 大阪屋 | 大正年間 | 笹だんご・くるみ大福・あんぽ柿大福 | 市内複数店舗 | 店舗により異なる | — |
| 新潟菓子司 丸屋本店 古町店 | 明治11年(1878年)※支店 | えだまめ餅・季節の生菓子 | 中央区古町エリア | 本店に準じる | 本店025-229-3335 |
美豆伎庵 金巻屋(かねまきや)——新潟市最古の上生菓子専門店
1871年(明治4年)創業の金巻屋は、新潟市古町に155年以上店を構える上生菓子の老舗です。「美豆伎庵(みずきあん)」という雅号のとおり、水木(みずき)の花のように清楚な上生菓子を四季折々で表現してきました。
この店の最大の特徴は「朝生菓子(あさなまがし)」の文化。当日の朝に手作りされる生菓子は、鮮度と香りが格別で、在庫がなくなり次第販売終了となります。早朝から常連客が並ぶ光景は古町の名物のひとつ。職人が一日の仕事を朝から全力でスタートさせているその姿勢が、朝生菓子という形式に凝縮されています。
茶席の主菓子として注文される上生菓子は、季節の花や自然をモチーフにした精緻な意匠が施されています。新潟市の花街文化を担ってきた真摯さが、今も一つひとつの菓子に宿っています。
住所:新潟市中央区古町通3-650
営業:9:00〜17:30、無休
電話:025-222-0202
丸屋本店(童心菓匠)——明治創業の老舗が生んだ「えだまめ餅」の名品
1878年(明治11年)創業の丸屋本店は、「えだまめ餅」で広く知られる新潟市の老舗です。新潟県は枝豆の生産地としても知られており(農水省の枝豆産地統計では主要産地の一つ)、地元産枝豆を白あんに炊き込んだえだまめ餅は「新潟らしい食材感」として県外からの訪問者にも喜ばれています。
「童心菓匠」の別名が示すとおり、どこか素朴で飾らない味わいが長年にわたって愛される理由です。近年はバウムクーヘンなど洋菓子との融合商品も展開しており、伝統に縛られず時代とともに進化する柔軟さも持ち合わせています。
古町十字路近くという立地は散策のついでに立ち寄りやすく、新潟市の和菓子入門として最適な一軒といえます。
住所:新潟市中央区東堀通6番町1038
営業:9:30〜19:00、無休
電話:025-229-3335
田中屋本店みなと工房——「見る・作る・食べる」笹だんご体験の聖地
田中屋本店みなと工房は、笹だんごの製造工程を見て、体験して、味わえる観光スポット兼和菓子店です。新潟市の公式観光ガイドでも特集されており、笹だんご作りの手作り体験(要予約)は親子連れから外国人旅行者まで幅広い層に支持されています。
「なぜ笹の葉でくるむのか」「イグサで結ぶことにどんな意味があるのか」——職人の手元を間近で見ながら問いかけることができるのは、みなと工房ならではの体験です。笹の葉が持つ抗菌作用の説明を聞きながら、自分で包んだ笹だんごを食べる体験は、和菓子の背景にある知恵を身体で理解できる機会となります。
工房内では出来立ての笹だんごをその場で食べることもでき、持ち帰り商品も充実しています。
住所:新潟市中央区柳島町1-2-3
営業:9:00〜18:00(12〜2月は17:30)、元旦のみ休業
電話:025-225-8822
喫茶UKIHOSHI——「新潟で一番古いお菓子」に出会える体験カフェ
明治33年(1900年)創業の明治屋ゆか里店が作り続ける「浮き星」を、実際にお茶に浮かべながら楽しめるカフェが「喫茶UKIHOSHI」です。上古町の百年長屋「SAN」内に位置しており、歴史ある建物の空間が浮き星の世界観とよく合っています。
ぜんざいの表面にカラフルな浮き星が浮かぶ「浮き星ぜんざい」は、提供される直前から見た目が美しく、食べ終わるまで楽しい体験が続きます。「お菓子がお茶に浮かぶ」という不思議な現象を実際に目の前で体験できるのは、全国でもここだけのことです。
住所:新潟市中央区古町通3番町653(上古町の百年長屋SAN内)
営業:平日9:30〜18:00、土日祝10:00〜18:00、火曜定休
エリア別:新潟市の和菓子めぐりルート

新潟市は海沿いの港湾地区から繁華街まで多彩なエリアを持つ政令指定都市です。和菓子店は市内各地に点在していますが、エリアを絞って歩くことで効率よくめぐれます。
古町エリア——伝統と格式の和菓子街道
古町は新潟市の旧繁華街であり、今も花柳界の伝統が息づく歴史地区。美豆伎庵 金巻屋・喫茶UKIHOSHI・笹川餅屋など、老舗と新感覚の店が並びます。
上古町商店街はアーケードが連なる散策しやすい商店街で、「カミフルぽっぽ」(金巻屋の落雁)や朝生菓子を買い求める地元の姿も見られます。職人仕込みの上生菓子を求めるなら、古町エリアを中心に歩くのが最適です。早朝の訪問で朝生菓子を狙うのは、古町和菓子めぐりの醍醐味のひとつです。
古町エリアから歩いてまわれる和菓子店のルートモデル:
- 美豆伎庵 金巻屋(古町通3-650)で朝生菓子を購入
- 古町通りを歩きながら商店街を散策
- 喫茶UKIHOSHI(古町通3番町653)で浮き星ぜんざいを体験
- 東堀通方面へ歩き、丸屋本店(東堀通6番町)でえだまめ餅を購入
新潟駅・万代エリア——効率よくお土産をまとめ買い
新潟駅ビル「CoCoLo」には田中屋本店の支店が入っており、帰りの新幹線前でも笹だんごや地元銘菓を購入できます。万代シティの百貨店・商業施設にも新潟県内の和菓子が集まっており、短時間でお土産を揃えるのに便利なエリアです。
越乃雪(越乃雪本舗大和屋)や浮き星も、新潟市内の主要百貨店で販売されているため、新潟駅を起点に複数の銘菓をまとめて入手できます。
新潟駅からのアクセス目安:
- 古町エリアまで路線バスで約10〜15分
- 田中屋本店みなと工房まで車・タクシーで約15分(バスも利用可)
沼垂(ぬったり)エリア——伝統と新しい感性の融合
かつての問屋街を再生した「沼垂テラス商店街」では、伝統的な和菓子の技に現代のデザインやフレーバーを掛け合わせた新世代の菓子店が増えています。「和菓子の古典」とは異なる切り口で新潟の食材を使った商品を探す楽しさは、沼垂エリアならではのものです。
職人目線で見る新潟県の和菓子産業データ

和菓子道編集部では、政府統計を用いて全国の和菓子産業を定点観測しています。新潟県のポジションを数字で確認しましょう。
経済産業省「2020年経済センサス-活動調査(e-Stat統計表ID: 0004003981)」に基づく、主要都道府県の和菓子製造業比較です。
| 都道府県 | 出荷額(2020年) | 事業所数 | 1事業所あたりの出荷額 |
|---|---|---|---|
| 愛知県 | 26,331百万円 | — | 大手集中型 |
| 新潟県 | 9,256百万円 | 66事業所 | 約1.4億円 |
| 石川県 | 9,457百万円 | 59事業所 | 約1.6億円 |
| 長野県 | 14,096百万円 | — | — |
| 静岡県 | 15,902百万円 | 54事業所 | 約2.9億円 |
この表で注目したいのは、石川県と新潟県の比較です。石川県(金沢)は「和菓子の聖地」として全国的に有名であり、加賀友禅・能楽と並ぶ「加賀百万石の文化」として和菓子が語られます。しかし出荷額を見ると、新潟はその石川に匹敵する水準。さらに事業所数(=職人の数)は新潟のほうが多く、一軒一軒の規模は石川より小さくても、地場に根ざした和菓子職人が数多く活躍していることがわかります。
これは「大きな名声の影に隠れた地力」と言い換えることもできます。金沢ブランドの圧倒的な知名度に対して、新潟の職人たちはより地場密着の形で菓子文化を守り続けてきました。この構造は、高知の「少数精鋭」モデルや富山・石川との北陸の和菓子比較でも見られる、地方和菓子の多様なあり方を示しています。
金沢の和菓子産業との詳細な比較については、金沢の和菓子おすすめガイドも参考にしてください。加賀藩の茶道文化が育んだ精緻な上生菓子の世界と、越後の米文化・湊町文化が育んだ新潟の和菓子の世界——その違いを比べることで、それぞれの地域の個性がいっそう鮮明に見えてきます。
全国の和菓子産業データについては和菓子道の業界データまとめページでも詳細を確認できます。
新潟の和菓子をお取り寄せで楽しむ
新潟市に行かなくても、自宅で楽しめる和菓子も充実しています。通販・お取り寄せで選ぶ際のポイントをまとめました。
笹団子のお取り寄せ
笹団子はもち生地を使っているため、常温保存での賞味期限は製造後3〜5日程度が目安です。お取り寄せの場合は冷凍状態で届くことが多く、自然解凍または蒸し直しで食べると作りたてに近い食感が楽しめます。
田中屋本店・大阪屋ともに公式ECサイトや通販サイトでの注文が可能。まとめて購入して冷凍保存しておくことも(再冷凍は1回が目安)。
浮き星のお取り寄せ
浮き星は砂糖菓子のため日持ちが長く(常温約6ヶ月)、ギフトとしての利便性が高いです。中川政七商店など全国のライフスタイルセレクトショップでも取り扱いがあり、贈り物として選びやすい商品です。カラフルなパッケージは、若い世代へのプレゼントにも喜ばれます。
越乃雪のお取り寄せ
越乃雪本舗大和屋の公式サイトから購入可能です。落雁は干菓子のため日持ちが良く、お取り寄せとの相性も抜群。茶道のお稽古土産や結婚式の引き出物、贈答品として選ばれることも多いです。
新潟の和菓子を贈り物にする際のポイントや、全国の名品と比較したい場合は和菓子のお取り寄せ人気ランキングもあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 新潟市で和菓子を買うなら、どのエリアに行けばよいですか?
老舗の上生菓子や体験を楽しみたいなら「古町エリア」が最適です。美豆伎庵 金巻屋・丸屋本店・喫茶UKIHOSHIが徒歩圏内に集まっており、一日で複数の老舗を巡れます。短時間でお土産をまとめて購入したい場合は「新潟駅ビルCoCoLo」が便利です。
Q2. 笹団子は新潟市内のどこで一番おいしく食べられますか?
田中屋本店みなと工房(中央区柳島町1-2-3)では、出来立ての笹だんごをその場で購入して食べることができ、手作り体験も楽しめます。笹の葉の香りが最も立っている状態で食べたいなら、製造から時間の浅い工房内での喫食が最適です。
Q3. 「浮き星」はどこで体験できますか?
浮き星を実際にお湯やぜんざいに浮かべて楽しめるのは「喫茶UKIHOSHI」(中央区古町通3番町653、上古町の百年長屋SAN内)です。平日9:30〜18:00・土日祝10:00〜18:00、火曜定休。浮き星の購入だけなら明治屋ゆか里店でも可能です。
Q4. 新潟の和菓子を手土産にするとき、日持ちで選ぶと何がよいですか?
日持ち重視なら「越乃雪(落雁)」が最適(常温で比較的長期間保存可)。次いで「浮き星」(常温約6ヶ月)。生菓子の「えだまめ餅(丸屋本店)」や「上生菓子(金巻屋)」は当日中が基本です。笹団子は冷凍で配送できるため、遠方の方への手土産にも対応可能です。手土産の選び方については和菓子の手土産おすすめガイドもご参照ください。
Q5. 新潟市の和菓子職人の規模は、全国と比べて大きいのですか?
2020年経済センサスによると、新潟県には66の和菓子製造事業所があります。これは「和菓子の聖地」と呼ばれる石川県の59事業所を上回る数です。事業所一軒あたりの規模は小さいながら、地場に根付いた小規模職人が多数活躍しているモデルで、地域に密着した伝統菓子が各地で生き続けている証といえます。
Q6. 新潟市と金沢の和菓子の個性はどこが違いますか?
新潟の和菓子は「米どころ×湊町文化」を背景にした素材の豊かさと、笹団子のような郷土食文化が特徴です。金沢は「武家文化×三千家(裏千家・表千家・武者小路千家)の茶道文化」を受けた精緻な上生菓子文化が中心。どちらも日本トップクラスの和菓子産地ですが、その成り立ちや個性は大きく異なります。詳しくは金沢の和菓子おすすめガイドもあわせてご覧ください。
Q7. 子連れで和菓子体験ができる場所はありますか?
田中屋本店みなと工房の「笹だんご手作り体験」は子どもから大人まで楽しめると評判です(要予約、詳細は直接問い合わせを)。喫茶UKIHOSHIの浮き星ぜんざいも、見た目の楽しさから子どもに喜ばれます。
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まとめ
新潟市の和菓子は、「笹団子」という看板商品の裏に、多彩な職人文化と奥深い銘菓の世界が広がっています。
- 米どころ(こがねもち・信濃川の軟水)・古町芸妓文化・湊町の砂糖交易という3つの背景が新潟の和菓子文化を育ててきた
- 笹団子は農水省「うちの郷土料理」認定の郷土食であり、昭和39年の新潟国体で全国に知られた
- 浮き星(明治33年創業・明治屋ゆかり店)は全国唯一の砂糖菓子として、若い世代にも再注目されている
- 1871年創業の金巻屋・1878年創業の丸屋本店など、本格的な老舗が今なお現役で活躍している
- 新潟県の和菓子製造業は出荷額9,256百万円・66事業所(2020年経済センサス)で、石川県と互角の規模を誇る
新潟市を訪れる機会があれば、ぜひ古町エリアの老舗でじっくり和菓子と向き合ってみてください。朝に作られた上生菓子を手に取り、お湯の中で静かに浮かぶ浮き星を眺め、よもぎの香りが立つ笹だんごをほおばる——この街が長い時間をかけて育んだ、和の豊かさを体で感じることができます。
参考情報
- 農林水産省「うちの郷土料理」笹団子(新潟県): https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sasa_dango_niigata.html
- 経済産業省「2020年経済センサス-活動調査」統計表ID: 0004003981(e-Stat)
- 新潟市観光ガイド「手作り体験もできる!笹だんごの名店・田中屋本店みなと工房」: https://www.nvcb.or.jp/feature/tanakaya
- 新潟観光ナビ「田中屋本店みなと工房」: https://niigata-kankou.or.jp/spot/10048
- 越乃雪本舗大和屋 公式サイト: https://www.koshinoyuki-yamatoya.co.jp/
- 美豆伎庵 金巻屋(かねまきや): https://kanemakiya-mizukian.com/


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