「沖縄の和菓子を調べたら、思っていたものと全然違った」——そんな声を聞くことがあります。ちんすこうやサーターアンダーギーはお土産の定番として知られていますが、実はこれらは「大和の和菓子」とは異なる「琉球菓子」という独自のカテゴリに属しています。
沖縄には、琉球王国時代(1429〜1879年)に中国・東南アジア・ポルトガルとの交流から生まれた約160種類もの宮廷菓子の文化があります。餡子を主役とする本土の和菓子とは一線を画し、ラード・黒糖・ごまを使った独特の味わいが特徴です。気象庁の平年値(1991〜2020年)によると那覇の7月平均気温は29.0℃と、本土の夏をはるかに超える南国の気候が、琉球菓子の素材選びや保存方法にも影響を与えてきました。
このガイドでは、沖縄の和菓子・琉球菓子の歴史から代表的な銘菓5選、現地で訪れるべき老舗店、行事別の楽しみ方まで、和菓子道編集部が現地取材をもとに詳しくお伝えします。沖縄旅行のお土産選びや、和菓子の多様性を深く知りたい方はぜひ最後までお読みください。
沖縄の和菓子とは?「大和菓子」との根本的な違い

沖縄で「和菓子」というとき、それは2つの異なるカテゴリを指す場合があります。一つは本土から伝わった「大和菓子(やまとがし)」、もう一つは沖縄固有の「琉球菓子(りゅうきゅうがし)」です。この二重構造を理解することが、沖縄の菓子文化を楽しむ最初のステップです。
本土の和菓子は、8世紀ごろに仏教文化とともに発展し、茶の湯の世界とともに洗練されてきました。素材の中心は小豆餡(あんこ)で、上生菓子に代表されるように季節の自然を表現することを美学とします。これに対して琉球菓子は、15世紀の琉球王国成立以降、中国(特に福州)・朝鮮・東南アジア・ポルトガルとの活発な交易の中で生まれました。宮廷の専任菓子職人たちは、冊封使(さっぽうし)と呼ばれる中国皇帝の使節を接待するために福州に渡り、現地の製菓技術を習得して沖縄に持ち帰りました。
使われる素材も大きく異なります。本土の和菓子が小豆餡・上新粉・白玉粉・寒天を主体とするのに対し、琉球菓子は小麦粉・ラード・黒糖・ごまを多用します。これは亜熱帯気候の沖縄では小豆の生産が難しかったことや、豚を一頭丸ごと食文化として活用する「琉球料理」の伝統でラードが豊富だったことが背景にあります。
| 比較項目 | 本土の和菓子(大和菓子) | 沖縄の琉球菓子 |
|---|---|---|
| 起源 | 仏教文化・茶の湯(8〜16世紀) | 中国・東南アジアとの交易(15世紀〜) |
| 主な素材 | 小豆餡、上新粉、白玉粉、寒天 | 小麦粉、ラード、黒糖、ごま |
| 主な調理法 | 蒸す・練る・こねる | 焼く・揚げる・こねる |
| 文化的背景 | 茶道・季節行事・贈答文化 | 宮廷外交・旧盆・婚礼儀礼 |
| 代表的な形状 | 花・葉・動物など自然モチーフ | 菊形・円形・長方形(機能重視) |
この比較表からわかるように、琉球菓子は「見た目の美しさで季節を表現する」本土和菓子とは異なり、「外交儀礼や祭祀行事での実用性」を重視した菓子文化として発展してきました。どちらが優れているというわけではなく、それぞれの風土と歴史の中で育まれた日本の菓子文化の多様性を示しています。
現代の沖縄では、本土からの観光客の増加と文化交流により、上生菓子や羊羹、どら焼きなどの大和菓子を扱う和菓子店も数多くあります。ただし、沖縄ならではの体験を求めるならば、まず琉球菓子に親しむことをおすすめします。
保存版:沖縄を代表する琉球菓子5選

沖縄には多様な琉球菓子が存在しますが、ここでは特に知っておきたい代表的な5種類を、歴史・味わい・文化的背景とともに紹介します。
ちんすこう(金楚糕)
沖縄みやげの王様ともいえる菓子で、漢字では「金楚糕(きんそこう)」と書きます。起源は15世紀の琉球王国時代にさかのぼり、宮廷の菓子職人が中国からの製法を習得して作ったのが始まりとされています。主な原料は小麦粉・砂糖・ラードで、ホロホロとしたほろ苦さと優しい甘さが特徴です。
当初は菊形の形状でしたが、食べやすさを考慮して現在の細長い楕円形に変化しました。現代では塩・チョコレート・紅芋・シークワーサーなどさまざまなフレーバーが展開されており、那覇空港の土産店で必ず見かける定番商品となっています。
サーターアンダーギー
「サーター」は砂糖、「アンダ」は油脂、「アギー」は揚げるを意味する沖縄の方言に由来する揚げ菓子です。農林水産省「うちの郷土料理」に沖縄県の代表料理として掲載されており(農林水産省公式サイト、2026年確認)、中国の開口笑(かいこうしょう)という揚げ菓子が琉球王朝時代に伝わったものが起源とされています。
生地を揚げると片側がパッと割れて花が咲いたような形になります。この割れ目は「花が咲く=開運・幸福のシンボル」と見なされ、結婚式・結納・旧盆など人生の節目に欠かせない縁起菓子として沖縄の家庭に根づいています。外はカリッ、中はしっとりとした食感が特徴で、黒糖やごまを加えたバリエーションも人気です。
きっぱん(橘餅)
沖縄で「きっぱん」と呼ばれる橘餅は、琉球王朝時代に中国(福州)から伝わった宮廷菓子で、現在から約300年以上前に起源をもちます。旬の橘(たちばな)の皮を蜂蜜で長期間煮詰めた砂糖漬けで、上品な苦みとほのかな甘さが特徴です。かつての琉球では中国皇帝の使節「冊封使」をもてなす「御冠船料理(うかんせんりょうり)」の献立に必ず登場した格式高い菓子でした。
現在、このきっぱんを製造・販売しているのは那覇市の「謝花きっぱん店」1軒のみです。製造には極めて手間と時間がかかることから他の業者が廃業し、日本唯一の専門店として伝統を守り続けています。
こんぺん(くんぴん)
「こんぺん」は沖縄の方言で「くんぴん」とも呼ばれ、中国語の「光餅(グアンビン)」が語源とされています。小麦粉・卵黄・砂糖をこねた生地で黒糖とごまを合わせた餡を包み、円形に焼き上げた菓子です。琉球王朝時代には高級なおもてなし菓子として扱われ、現代でも旧盆の供え物や婚礼の品として使われます。
那覇市松尾の「南島製菓」は創業1935年からこんぺんを作り続けており、沖縄産黒糖を使った風味は「昔から変わらない味」として地元住民に愛されています。
花ぼうる
花ぼうるはポルトガルの揚げ菓子「ポルボロン(Polvoron)」が琉球に伝わり、独自の変化を遂げたものとされています。小麦粉・卵黄・砂糖をこねた生地を長方形に伸ばし、花模様の切り込みを入れて焼き上げます。素朴な甘さと香ばしさが特徴で、法事・婚礼・旧盆(ウンケーの供え物)に欠かせない儀礼菓子として現在も沖縄の家庭に根づいています。
| 銘菓名 | 起源・時代 | 主な素材 | 主な使われる場面 |
|---|---|---|---|
| ちんすこう | 15世紀・中国からの影響 | 小麦粉、砂糖、ラード | お土産・贈答・日常 |
| サーターアンダーギー | 15世紀・中国からの影響 | 小麦粉、砂糖、卵 | 旧盆・縁起物・おやつ |
| きっぱん(橘餅) | 約300年前・中国福州 | 橘の皮、蜂蜜 | 外交儀礼・高級贈答 |
| こんぺん | 琉球王国時代・中国語由来 | 小麦粉、黒糖、ごま | 旧盆供え物・婚礼 |
| 花ぼうる | 琉球王国時代・ポルトガル由来 | 小麦粉、卵黄、砂糖 | 法事・婚礼・旧盆 |
那覇・沖縄の老舗和菓子店 厳選3店
沖縄の琉球菓子文化を現在に伝える老舗店を紹介します。那覇市内に集中しているため、旅行のルートに組み込みやすいのも特徴です。
謝花きっぱん店(じゃはなきっぱんてん)
日本でただ一軒、橘餅「きっぱん」と冬瓜漬(とうがんづけ)を製造・販売する専門店です。創業は1888年ごろ(明治時代)で、初代は那覇市久米村で営業を始めました。2026年現在は6代目が伝統製法を守り続けています。
きっぱんは橘の皮を数週間にわたって煮詰め、蜜を何度も絡めながら仕上げる極めて手間のかかる製品です。同様に冬瓜漬も冬瓜を長期間砂糖漬けにして作ります。どちらも「かつて琉球王朝が冊封使をもてなした味」という格式があり、沖縄の本質的な菓子文化を体験したい人にとって必訪の店といえます。
那覇市松尾に店を構えており、旅行者が多く訪れる国際通りからも徒歩圏内です。那覇市制100周年の取材でも「133年の歴史をつなぐ老舗」として琉球新報に取り上げられました。
南島製菓(なんとうせいか)
1935年(昭和10年)創業の琉球菓子の老舗で、那覇市松尾2-11-28(浮島通り)に店を構えます。電話番号は098-863-3717で、営業時間は平日9時〜18時、日曜10時〜17時(1月1日〜3日定休)です。
看板商品のこんぺんは沖縄産黒糖とごまをたっぷり使い、創業当時から変わらぬ製法で作り続けています。ほかにも赤まんじゅうや桃菓子(ももがし)など、沖縄の行事に欠かせない琉球菓子を幅広く取り揃えており、地元の家庭が行事の際に仕入れに来る姿も日常的です。国際通りから浮島通りに入ってすぐの立地で、観光途中に立ち寄りやすいのも魅力です。
新垣カミ菓子店(あらかきかみかしてん)
「伝承二百年 琉球菓子本舗」と謳う首里の老舗です。那覇市首里寒川町1-81-8に位置し、琉球王朝時代から伝わる宮廷菓子のちんすこうを守り続けています。
創業者の新垣カミは明治時代に生まれた琉球菓子職人で、戦後の苦境の中でも王家伝統の製法を約60年にわたって守り続けました。市販のちんすこうとは異なり、伝統的な製法を忠実に再現したちんすこうは「ちいるんこう(小さいちんすこう)」として販売されており、サクッとした食感と上品な甘さが本物の宮廷菓子の味わいを今に伝えます。首里城への観光ルートと組み合わせて訪れると、琉球の歴史と菓子文化を重ねて体感できます。
行事・シーン別:沖縄の琉球菓子の楽しみ方
沖縄の琉球菓子は「いつでも食べるもの」というよりも、特定の行事やシーンに深く結びついています。この文化的背景を知ると、同じ菓子が格段に奥深く感じられます。
旧盆(ウンケー・ウークイ)
沖縄では旧暦の7月13〜15日に旧盆(ウンケー)が行われます。先祖の霊を迎え、ともに食事をし、送り出す(ウークイ)この行事では、仏壇にさまざまな食べ物を供えますが、花ぼうる・こんぺん・サーターアンダーギーは「御三家」ともいえる必須の供え物です。これらは祖先への敬意と歓迎の気持ちを表すものとして、現在もほぼすべての沖縄の家庭の仏壇に並びます。旧盆の時期に沖縄を訪れると、菓子店やスーパーの店頭にこれらが山積みになる光景を目にすることができます。
結婚式・結納
サーターアンダーギーは「割れ目が花が咲くように開く=開運・幸福を呼ぶ」という縁起を持ち、結婚式や結納の席で振る舞われる縁起菓子です。かつては新婦の実家が手作りして参列者に配ったと伝えられており、沖縄の人生儀礼に欠かせない存在でした。現代でも結婚式の引き出物や披露宴の演出として取り入れる家庭があります。
観光みやげとして
那覇空港の土産物売り場には、ちんすこうを中心とした琉球菓子がずらりと並びます。現代的なフレーバー(塩・チョコ・紅芋・シークワーサーなど)から伝統的な製法にこだわった商品まで幅広く揃っており、価格帯もさまざまです。「沖縄でしか手に入らないもの」を求めるなら、謝花きっぱん店のきっぱんや南島製菓のこんぺんのような専門店の商品がとくにおすすめです。製造数が限られているため、早めに購入しておくと安心です。
首里城・琉球料理とのペアリング
首里城公園内の「首里城茶屋」では、琉球王朝時代の宮廷菓子と泡盛・沖縄茶を組み合わせた体験ができます。通常の観光では見落とされがちですが、かつての冊封使をもてなした菓子の世界を現代の首里城という文脈で体験できる貴重な機会です。和菓子と茶道の文化的な交差点に興味がある方は、茶道と和菓子の関係をまとめた記事もあわせてご覧ください。
沖縄の和菓子産業と文化継承の現状
沖縄の琉球菓子が現代に生き続けている一方で、産業・継承の面では課題もあります。
産業規模と特徴
経済センサス活動調査(2021年、e-Stat 統計表ID: 0004003981)によると、日本全国の菓子製造業の事業所は1,500超・出荷額は約43万億円規模に及びます。沖縄県はその中でも事業所規模が相対的に小さく、県内の菓子製造業は家族経営・小規模工房が中心です。これは他の大都市圏の菓子産業と比較したとき際立つ特徴で、「量産型のチェーン」ではなく「老舗の手仕事」が今なお菓子文化の根幹を支えているといえます。
継承の危機と現役職人の挑戦
きっぱん(橘餅)はかつて那覇に3軒の専門店がありましたが、現在は謝花きっぱん店のみが残っています。その製造工程は橘の皮を何週間もかけて加工する労働集約型の作業であり、後継者の確保が難しい現状があります。謝花きっぱん店では、5代目から6代目へと技術が受け継がれ、伝統銘菓の存続が守られています。
沖縄の琉球菓子職人になることに興味がある方は、和菓子職人のキャリアパスを解説した和菓子職人になるにはの記事もあわせてお読みください。沖縄固有の琉球菓子職人の世界は、本土の和菓子職人とはまた異なる技術体系と文化的背景を持っています。
現代的な取り組み
近年は「琉球菓子×現代カフェ」という形での発信も増えています。那覇市内では伝統的な琉球菓子をモダンにアレンジしたカフェが登場しており、若い世代や観光客が気軽に琉球菓子に触れる機会が広がっています。また、オンラインショップを通じてちんすこうやこんぺんを全国に発送する老舗も増え、沖縄に行かなくても本格的な琉球菓子を楽しめる環境が整いつつあります。
沖縄の和菓子文化は、単に「お土産として買うもの」ではなく、琉球王国500年の歴史と東アジア・東南アジア・ヨーロッパとの交流が凝縮された文化財といえます。和菓子の歴史と起源の記事では、本土における和菓子の歴史的背景を詳しく解説していますが、沖縄の琉球菓子はそれとはまったく異なる歴史の流れを持っています。両者を比べて読むことで、日本の菓子文化の多様さがより立体的に理解できます。
沖縄和菓子 Q&A よくある質問
Q1. 沖縄の「琉球菓子」と「和菓子」は何が違うのですか?
琉球菓子は琉球王国時代(15世紀以降)に中国・東南アジア・ポルトガルとの交易を通じて生まれた菓子文化です。本土の和菓子が仏教文化・茶の湯と結びつき小豆餡を主軸とするのに対し、琉球菓子は小麦粉・ラード・黒糖・ごまを多用し、外交儀礼や旧盆などの行事と深く結びついています。現代の沖縄では両者が共存しており、「沖縄の和菓子」と呼ぶ場合はこの二種類を含む場合があります。
Q2. ちんすこうは和菓子ですか? 洋菓子ですか?
ちんすこうは「琉球菓子」に分類されます。起源は15世紀に中国から伝わった菓子の製法で、日本本土の和菓子(小豆餡ベース)とも洋菓子(バター・生クリームベース)とも異なります。素材に小麦粉・砂糖・ラードを使い、焼き上げる製法は独自の琉球文化の産物です。広い意味で「和菓子(日本の伝統菓子)」に含める場合もありますが、正確には「琉球菓子」というジャンルとして理解するのがふさわしいです。
Q3. 那覇で和菓子・琉球菓子を買うならどこがおすすめですか?
那覇市内では「謝花きっぱん店(那覇市松尾)」「南島製菓(那覇市松尾2-11-28)」「新垣カミ菓子店(那覇市首里寒川町1-81-8)」の3店が特におすすめです。謝花きっぱん店のきっぱんと冬瓜漬は日本唯一の製品で、旅行の記念にも最適です。観光のメインルートである国際通りから浮島通りへ入るとこれらの店舗に近く、旅行のルートに組み込みやすい立地です。
Q4. サーターアンダーギーは自分で作れますか?
はい、比較的作りやすいレシピがあります。基本的な材料は薄力粉・砂糖・卵・ベーキングパウダーで、これらをこねてボール状にして揚げるだけです。コツは「生地をこねすぎない(グルテンが出すぎるとカリッとしない)」こと、そして揚げ油の温度を150〜160℃程度に保ち、ゆっくり時間をかけて揚げることです。農林水産省「うちの郷土料理」のサイトにも公式レシピが掲載されています(農林水産省「うちの郷土料理」沖縄県、2026年確認)。
Q5. 沖縄の伝統菓子で日持ちするものはどれですか?
ちんすこう(約30〜60日)・きっぱん(約60日以上)・こんぺん(約2〜3週間)・花ぼうる(約2〜4週間)は常温での日持ちが比較的長く、お土産に適しています。一方、サーターアンダーギーは揚げ菓子のため製造後3〜5日程度が最もおいしい状態です。「遠方への贈り物」には日持ちの長いちんすこうやきっぱん、「現地で食べる楽しみ」にはサーターアンダーギーというように、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
Q6. 沖縄の旧盆に欠かせない菓子を教えてください。
旧暦7月13〜15日に行われる旧盆(ウンケー・ウークイ)では、仏壇の供え物として花ぼうる・こんぺん・サーターアンダーギーが「御三家」として欠かせません。これらはスーパーや菓子店でまとめて購入でき、行事が近い時期(7月下旬〜8月初旬ごろ)には特設コーナーが設けられることが多いです。沖縄に旧盆の時期に旅行する機会があれば、地元の人々が行事の準備をする様子を目にできる貴重な体験になります。
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まとめ:沖縄の和菓子は「もう一つの日本の菓子文化」
沖縄の和菓子・琉球菓子は、本土の和菓子とは異なる歴史・素材・文化的役割を持つ「もう一つの日本の菓子文化」です。今回ご紹介した要点をまとめます。
- 琉球菓子は15世紀の琉球王国時代に中国・東南アジア・ポルトガルとの交易から生まれた
- 本土和菓子との最大の違いは、素材(ラード・黒糖・ごま vs 小豆餡)と文化的背景(外交儀礼・旧盆 vs 茶の湯・季節行事)
- 代表的な銘菓は、ちんすこう・サーターアンダーギー・きっぱん・こんぺん・花ぼうるの5種類
- 老舗店として謝花きっぱん店(1888年〜)・南島製菓(1935年〜)・新垣カミ菓子店(伝承200年以上)の3店が特におすすめ
- きっぱんは全国で謝花きっぱん店1軒のみが製造・販売する貴重な宮廷菓子
- 旧盆・婚礼・贈答など行事と深く結びついた菓子文化を持つ
沖縄旅行の際は、空港やコンビニのちんすこうだけで満足せず、ぜひ専門老舗店を訪ねてみてください。「琉球の味」が、あなたの和菓子への見方を大きく広げてくれるはずです。
なお、日本全国の菓子産業の統計データや市場規模については、和菓子業界データまとめページをご覧ください。各都道府県の出荷額や事業所数など、一次情報に基づく詳細データを掲載しています。
また、沖縄に近い九州の和菓子事情が気になる方は、福岡の和菓子おすすめガイドもあわせてご参照ください。
参考情報
- 農林水産省「うちの郷土料理」サーターアンダーギー(沖縄県): https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/47_8_okinawa.html(2026年7月確認)
- 謝花きっぱん店 公式サイト: https://www.jahanakippan.com/(2026年7月確認)
- 南島製菓 公式サイト: https://www.nantou-seika.com/(2026年7月確認)
- 農畜産業振興機構「沖縄県の郷土菓子」: https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_002598.html(2026年7月確認)
- 気象庁 平年値(1991〜2020年)那覇市 月別平均気温
- e-Stat 経済センサス活動調査(2021年) 統計表ID: 0004003981
- 琉球新報「伝統菓子に先代の思い 那覇の歴史つなぎ133年 謝花きっぱん店」


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